總持寺(横浜市)が本山の、曹洞宗の葬儀の流儀 - お葬式マーク

總持寺(横浜市)が本山の、曹洞宗の葬儀の流儀

曹洞宗は座禅専門の仏教会派であり、中国の達磨大師の流儀を忠実に守る、洞山良价(とうざんりょうかい)が始祖となります。道元が代表的な師事であり、釈迦を本尊とするのが流儀となっています。 経典には、舎利礼文(しゃりらいもん)と大悲心陀羅尼(だいひしんだら)が在ります。

前者は、「遺骨の礼拝を通じて、釈迦そのものの本質等を礼拝し、神仏の力によって人々を救済する」のが主な内容となっており、後者は「禅宗(坐禅を基本的な修行としており、インド生まれの達磨大師が始祖)で広く読まれる経典」となります。

 この会派の葬儀(死者を弔う儀式で、礼服は黒が基本となります)の流儀は、「生命には限度が在り、一旦尽きた場合は蘇生はされないです。ただ、死者には霊魂が在りそれは次の生へと継がれ、これは輪廻転生となります」としています。

死者の魂を次に繋げる儀式であり、死後の安寧だけでなくて、次の生を無事に実行できるように願うのが同宗の葬儀の定義となっています。 戒名に関しては、ゴータマ・シッダールタ(古代インドのクシャトリヤ、要するに武家の出で、仏陀として仏教を創始した人)の弟子となるのが特徴的です。

この流儀は、日本だけでなく、仏教発祥の地のインド及び中国でも採用されています。また、焼香(仏事の一種であり、花と一緒に仏供養を行う儀式。香を焚いて、死者や仏に対して敬意を払うこと、となります)に関しては、2回行ないます。1度目を正念のお香で、2回目は従属的な香とします。 同派での焼香の作法は、台の前に在る仏前に進んで、台の3歩前で本尊及び故人に一礼をします。そして、右手でお香を抓み、軽く左手を添えて額の所へ持って行き、念じてから火中に薫じます。焼香を終えたら、故人の冥福を祈って合掌及び礼拝をします。